※ながーい前書きがあります。根性でお読み下さい。



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「ユニバーサルに行きたい」



4月も終わりを迎える頃、何気なくもらしたこの一言。
ふだんは互いの行動範囲に干渉し合わない妹が、聞き留めてこう言ってきました。

 妹 「一緒に行ってあげる〜♪」
 ワシ「部活あるでしょーが」
 妹 「ああ、そうだった!でももう一度行きたいぃ〜」
 ワシ「あきらめろ」

半ば自分に言い聞かせてこの話は終わるハズでした。
ところが数日後。
お疲れ様でーす、と仕事を終えてケータイを見るとこんなメールが。

 「姉ちゃんがG・Wにユニバーサル行くっていってたじゃん。先生に言ったら部活休めるようになったよ!」(メールより一部抜粋)

…私は行きたいとしか言っておらんのに、彼女の脳内では何故行き決定となっていたんだろうとか、いつの間に許可取ったんだとか突っ込みたいことは山ほどありました。
そして、同時に悟りました。
コイツからは逃げられないということが…!
あきらめた私は、その足で旅行会社さんへ向かいました。
しかし、G・Wまで1週間前。
当然、飛行機の予約はとれません。JRを利用してはどうかとお嬢にお伺いをたててみましたが、「かわいい妹を殺す気か」と却下されてしまいました。

意地になった我々の頭に閃いたのは。

夜行バス

 ワシ「予約とったよー。どう遊ぶか考えようよ」
 妹 「道案内はよろしくね」
 ワシ「え゛!?(行ったことあるんでしょ、アナタ…)」

こうして、方向音痴と世間知らずという最凶コンビの旅行が幕開けしたのです。


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