善人と居るは、芝蘭の室に入るが如し。
不善人と居るは、鮑魚の肆に入るが如し。 |
よいひとと一緒にいるのは、芳香の漂う芝蘭を飾る部屋に入るようなものであり、悪いひとと共にいるのは、魚の干物屋に入るようなものである。 |
孔子の言葉である。
「芝蘭の交わり」として広く知られる。 |
|
芝蘭 とは霊芝やふじばかまの香草のこと。
これらの香草はきつい臭いではなく、しばらくそこに置いておくと、いつしかひとのこころを和ませる何ともいえない雰囲気を醸し出す。 |
|
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― |
|
鮑魚の肆 とは干物屋のこと。
したがって、干物屋に長時間いると、その臭いが体中にこびりついて離れなくなる。 |
自らも努力を重ねたうえで、できるものなら、自分の身のまわりは芝蘭の花束で飾りたいものである。 |
|
|