H17.7 更新 古典に学ぶ
是を是と謂い、非を非と謂うを直と曰う。
−ぜをぜといい、ひをひというをちょくという−
正しいことを正しいと言い、間違っていることを間違いだと指摘する。このことを「直」というのである。 善と不善を隔てるものは何か、そして、善と不善に如何に対処すればよいか。この問題に答えるのが、「脩身篇」の説くところである。 よいことを見れば必ず自分に照らしてみてこれを省察し、不善を見たときはこれを鏡として猛省する。自分に善意が芽生えればこれを大切にし、不善の邪気が現れたときは、すぐさまこれを忌避して自分を憎むようでなければならない、という意味である。 |