古典に学ぶ

わが身を貴べ
  人々は、栄誉を得ては胸を騒がせ、
  恥辱を負うては胸を騒がせる。
  なぜ栄辱を自分自信と取り違えるのか。
  栄辱に関心を抱くのも、
  自信が存在すればこそである。
  自身を大切にする人は、
  物事の本質をわきまえた人である。


                         
          参考;老子・列子
経営者の為の危機管理
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次世代リーダー教育に必要な倫理教育

           丹羽宇一郎(伊藤忠商事社長)

米エンロンやワールドコムが企業の不正疑惑によって経営破壊に追い込まれた。日本でも企業の不祥事が相次いでいる。そして、こうした事件の後は決まって、コーポレートガバナンス(企業統治)を見直すべきとか、罰則を強化すべきといった、制度の議論がわき起こるものだ。


しかし、それ以上にもっと大切なことが、忘れられている気がしてならない。それは
経営者の高い倫理観だ。いくら素晴らしい監視の仕組みを作っても、経営者の意識が変わらなければ、不正は根絶しない。

そう考えると、倫理観に乏しい経営者を排除するしかないのだ、つまり、高い倫理観を持ったリーダーを増やすしかない。そのためには、ある程度、
時間をかけて若い人を育てる必要がある。

最近30代、40代の若手を対象とした次世代リーダー教育に取り組む企業が増えているが、財務や経営手法の詰め込みに終始しているケースが多い。私は次世代教育で大切なのは
倫理教育だと思う。
(参考:「日経ビジネス」2002年8月19日号)




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