2004年もいよいよスタートです★
今年も良い年でありますように・・・
新しい年を迎えるにあたり、ちょっとだけ昨年を振り返って
みませんか?
キーワードは、健康・価格・技術・新しさ・癒し・感動


2003年のヒット商品・ヒットビジネス


 エレクトロニクス

★デル梶@低価格パソコン・サーバ
10万円を切る低価格を武器にシェアを拡大。
本年末のシェアランクは、パソコンが3位、サーバは首位に立つと推測される。
★松下電器 「DIGA」
DVD機器の流れはプレーヤーからHD内蔵のレコーダへ。
「DIGA」のヒットでさらにシェアが拡大し、独走態勢に拍車がかかりそうだ。
先行の利と低価格が拡大の要因。
★電波腕時計
クオーツ依頼の革命成るか?
電波を受信し、正確な標準時刻に自動修正する機能を持つ電波腕時計は、シェア70%とカシオが市場を大きくリード。



 通    信

★ムーバSO505i
ハイクオリティ130万画素。デジカメ並の高画質とかっこいいデザインで人気沸騰。
1カ月で30万台を越えているが、ドコモのシェアは以外に伸びていない。自社機種からの変更が大半を占め「共食現象」を起こしている。
★IP電話
料金格安のIP電話(ブロードバンド回線網で送受信する)がいよいよ本格化。
今期700万件、来期は1000万の大台へ。固定電話は先細り。
★au 「着うた」
1カ月のダウンロード数700万件。
停滞気味の「着メロ」に代わる「着うた」快進撃。
1曲当たり50〜100円。曲の長さは30〜40秒。「着メロ」に比べると高い。



   車

★ETC装着車
装着車100万台突破。ゲートは7割をカバー。
高価格だったETC車載器が半額以下の1万7000円前後にまで下がっている。
来年は全料金所にゲートができる予定で、装着率2%の勝負はこれからだ。
★トヨタ 「新型プリウス」
電気モーターとガソリンエンジンを併用して走るハイブリット車。
受注好調で発売1カ月で1万7500台、目標の3倍で推移。価格は215万円。
環境対応車も量産化の時代へ。
★スズキ 「チョイノリ」
発想の原点は自転車機能。価格5万9800円。
ヤマハを抜きシェア2位の快走。



 生活用品

★スイッチOTC水虫薬
今年は水虫薬の新製品ラッシュ!効き目の違う医療用成分配合で需要増加。
「スイッチOTC」と呼ばれる製品で効き目が格段に強い。
武田薬品の「スコルダツシュ」は、殺菌力が従来品の60倍以上、抗菌力は30倍以上あるという。市場規模320億円へ
★風水彩香
白元が風水の第一人者ドクター・コパ氏と組んで商品化した消臭・芳香剤。
「風水」の付加価値で1年間で640万個の売上。価格は400円。
異色のヒット商品。
★クンゼ 「VIFA」
資生堂化粧品の香りが決め手。縮小するストッキング市場に久々のヒット商品誕生。初年度800万足達成する勢い。



 食  品

★日清具多 (GooTa)
価格300円の高級カップ麺。高価で手間がかかるが、本格的な「具」の魅力で売行好調。初年度売上100億円を超えるのはほぼ確実。
各社も相次いでこの市場に参入しているが、やはり日清がbP。
★ワンダーモーニングショツト
アサヒ飲料久々のヒット。朝専用をコンセプトにした缶コーヒーだ。発売7カ月で、1000万ケースを突破。
アサヒ飲料の赤字脱出の救世主となるか?
★アミノ酸飲料
アミノ酸飲料が大ブレイクしている。火付け役はキリンビバレッジの「アミノサプリ」だ。
各社激しいシェア争いを展開している。今年の市場規模は1300億円までのびると予想。健康志向の後押しで、機能性飲料の主役の座へ。



 アルコール飲料

★エビス <黒>
黒麦芽を使った麦芽100%の黒ビール。
「ちょっと贅沢なビール」という謳い文句のとおり、通常のビールより高価格だが、供給追いつかず販売は一時休止。予想外のヒットに<エビス>顔
★いも焼酎
第二次焼酎ブームを支える「いも焼酎」。前年比15%増。
今回のブームは今年2月に「発掘!あるある大辞典」でいも焼酎に血栓溶解効果があると放送され一気に人気が高まった。しかし、原料となるさつまいもは南薩摩特産。季節商品で保存が効かない。品薄であるこの希少価値がブームに拍車をかけている
★ノンアルコールビール
道路交通法改正で、飲酒運転に関する罰則が強化された為、飲用者が増加。
もう一つの需要が伸びている原因は、健康志向の低カロリーが後押し。
ビール各社参入で競争激化。市場急拡大




 行楽施設

★六本木ヒルズ
17年の歳月と5000億円を費やし、やっとオープン。
商業施設、文化施設、住居、オフィス、ホテルなどを集めた複合都市だ。
オープン56日目で、来場者1000万人突破。「丸ビル」を抜く驚異的なスピード。
★ラクーア
東京ドームが170億円かけて作った温泉・娯楽施設。
温泉施設を中心に、アトラクション施設、専門店、レストラン街などで構成されている。隣の東京ドームの試合も大型映像で楽しむことができる。オープン1カ月で175万人の来場。癒しブームに乗る。ライバルは「大江戸温泉物語」
★大江戸温泉物語
東京臨海副都心に誕生した温泉テーマパーク。江戸時代の「湯屋」現代に蘇る。
若者が支えるお台場に中高年層のレトロ施設誕生。館内着は浴衣、とにかく演出が細かい。
投資額は50億円。ラクーアの温泉収入依存度は約4割。大江戸は10割だ。入場料は大江戸が400円高いが、それでもオープン後の実績は好調




 スポーツ・娯楽

★阪神タイガース優勝
18年ぶりにセ・リーグの覇者。リーグ優勝翌日の阪神百貨店タイガースショップの売上は過去最高の1億1000万円。
UFJ総研の試算によれば、直接経済効果は1848億円。生産誘発効果は4124億円。合わせて6000億円弱の経済効果。換算できない「思い出」「感動」も残す
★踊る大捜査線THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!
公開47日目で観客数1000万人を越えた。
興業収入は59日目で150億円を突破、前作の倍のペースで推移。歴代邦画ランク3位、アニメを除く劇映画では1位の快進撃
★マトリックス・リローデット
公開54日目で興行収入が100億円を突破。同時点の観客動員数は715万人。
今年は昨年の「ハリー・ポッター」に匹敵するヒツト作が無く、洋画部門ではこの作品がbPになる。




 書籍・CD

★世界に一つだけの花
SMAPのシングルCD。
リリース後7カ月で出荷枚数200万枚突破。本年最大のヒット曲。
この歌テーマは「個」だ。人間はオンリー・ワン、一つひとつ違う花を咲かせるだけ。ナンバーワンを目指さなくてもいいと歌い上げる。これが反戦や反グローバリズムと結びついて社会派ソングとなった。だから需要層もが幅広い。息も長い。これがヒットの要因だ。
★綾小路きみまろ
ブームが起きたのは今年に入ってから。10月初旬100万枚突破。漫談のミリオンは史上初めてだ。
毒舌で笑いをとる芸人は結構いるが、中高年女性だけをターゲットにした芸風のものは数少ない。綾小路はそのエアポケットにすっぽり入り込んでいる。パイプは細いが、息の長い中高年市場。書籍もヒット。
★横山秀夫 「半落ち」
2002年9月に出版された長編ミステリー。同年末発行の「このミステリーがすごい!」で邦作第1位に選ばれ今年火がついた。今年初頭より連続9週文芸部門の発行第1位を記録。
作者は「陰の季節」で松本清張賞を受賞したミステリー作家。巧みなストーリーと緻密な人物描写で定評があり、ここ数年警察小説の書き手として脚光を浴びている。
寺尾聡主演で、2004年1月10日、映画公開。





 金融・流通

★個人向け国債
個人投資家のみ対象の10年満期国債が、今年3月に初めて発行。年内4回に分けて発行された総額は1兆5720億円
利回りは変動金利だが、下限0.05%は保証されている。元本も保証。最低購入単位は1万円。この良条件のため、人気沸騰!
好調な売行をみて、財務省は2004年1月発行分でさらに増発する方針を打ち出している。
★チワワのくぅ−ちゃん
消費者金融の大手アイフルのCMに登場する小犬。登場直後から話題となり、癒し系のキャラクターのbPになった。
アイフルも消費者金融市場シェア、武富士を抜いてbPへ!
もちろん、すべて「くぅ−ちゃん」のご利益ではないが、イメージアップに貢献しているのは確か。
愛犬家団体によれば、今年に入ってチワワの登録数が3〜4割増えている。関連グッズも売れ、「くぅーちゃん」効果はかなり大きい。
★I C タ グ
小型のICチップとアンテナを内蔵した商品札。
バーコードよりはるかに多量の情報を記録でき、非接触でその情報を読み取ることができる。商品管理をはじめ、軍事、医療、福祉、交通など対応範囲は途方もなく広い。2003年に入って急速に商品化の道を歩み始めた。価格はシンプルな機能のもので1個50〜100円とまだ高いが、技術革新も進み、2004年度はかなり単価が下がりそうだ。2010年には最大31兆円、悪くても9兆円の規模が見込めるという。










   


−参考資料−
  企業実務
  月刊ビジネスデータ 
  納税通信


皆様、どうぞ良いお年をお迎え下さい。