黒板 の小部屋


   

 著:小林まこと

「1・2の三四郎 2」というからには「1・2の三四郎」の続編です。

主人公のプロレスラー東三四郎は、とある事情によりプロレス界から引退していましたが、プロレスを否定する後輩プロレスラー「赤城欣市」のプロレスを馬鹿にする態度や元同僚プロレスラーからの依頼を受け、プロレス界を立て直すために立ち上がる、というストーリーです。

いろんなキャラクターのプロレスラーが出てきますが、なかでも「ザ・オコノミマン」こと「西上馬之助」が最高に愛すべきキャラクターです。

もともとは東三四郎と同じ高校出身のプロレスラーで、武者修行としてメキシコに渡り覆面レスラーとして活躍していましたが、その後引退し、お好み焼き屋を経営していました。

しかし、東三四郎の復帰と共に自らも「ザ・オコノミマン」として復帰します。

ただ、復帰するにしてもお腹が出てしまって昔のような空中殺法が使えそうもありません。復帰の日までに体を絞り再起を果たしますが、実はお腹を凹ませていただけで長時間の試合は不可、というナイスキャラです。

こういう一風変わったプロレスラー集団達が、人望が無さそうで有りそうでやっぱり無い東三四郎の元に集まり、「打倒赤城」を旗印にプロレス界を立て直します。

基本的にはお笑い中心ですが、最後の赤城を倒す時のセリフは少し感動します。

また、作者が書いた他のマンガの登場人物がちょくちょく登場します。そこも見所かも、ですね。



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