12/1更新    『光陰矢の如し』
“光陰矢の如し”平成14年も余すところ12月の1ヶ月のみとなりました。
今年を振り返って、自社の経営はどうでしたか?それぞれ皆さん方の目標は達成できましたか?今日は、やり残した事はないか、この1ヶ月で仕上げる事が出来るのは何か、この1年を総点検してみましょう。予告では“だらしない二代目社長の行方”を掲載する予定でしたが、年末にそぐわない、厳しいテーマですので、
頑張れ!二代目社長”と題して、2月 に意見を述べる事とします。
さて、年初に立てた方針に沿って事業活動を行い、納得のゆく成果が得られたでしょうか。今年1年を振り返り、来年に活かしましょう。
経営者としての考えや方針などを明確にし、訴え続けたか。
厳しい時代では、しっかりした経営をしないと、業績向上もおぼつきません。年の初めに、経営者としての方針やビジョンを立て、社員に対して明確に提示しましたか。常日頃から、根気よく継続して、“なんの為に経営するのか”“会社としてどうするのか”といった経営理念を社員に語りかけ、全社一丸となって取り組む姿勢が必勝のコツです。経営者の資質はこれから始まるのです。常に社員に語りかけ、訴え続けましょう。
計画を立て実行したあと必ずチェックしているか。
目標を達成するための計画は、具体性のある数値に裏付けされたものでなければなりません。そして、それに基づいて、「いつまでに何をどうする」といった具体的な行動計画が必要です。そして、実施したら必ず、チェックして次の行動に活かすことが大切です。
P・D・C・A」のサイクルに沿って具体的な行動をとることが重要です。
@ (プラン) 目標を決め、その目標を達成するための計画を立てる。
A (ドゥー) 立てた計画に沿って実行する。
B (チェック) 進捗状況や結果などを検討・分析する。
C (アクション) 改善案等を検討し実行する。
計画を立てても立てっぱなし、実行してもしっぱなしという事では絵に描いた餅と一緒で、計画を立てたら必ず実行し、実行したら、その結果がどうであったかを原因分析し、改善案を検討し、さらに実行しなければなりません。私は「P・D・C・A」に P(パーフェクト)が必要と感じております。最近の経営者にモノ足りなく感じるのは完全に仕上げる・成し遂げるという意志力が欠けているのではないかと思えてなりません。
 ファーストリティングの柳井正社長は、経営とは決断し、実行すること。と、言っている中で、『会社を変えようと思うなら、経営者が「パッション」(情熱)をもって、改革を実行しなければいけません。単に言葉を並べるだけではなく、絶対に変革するんだという強い意思を示さなくては駄目です。必要なのは、「パッション」と「コミットメント」です。経営とはそもそも決断して実行することでしょう。コミットメントとは、自分は絶対にこれをやるという公約ですよ。日本の経営者はコミットメントして断行しない限り、現状から脱皮することはできませんね』と強い口調で訴えておられます。どこかの国の首相やどこかの県の経営者に聴かせたい一言です。
あと、一ヶ月。もう一度年初目標に立ち戻り、やり残しのないよう、精一杯仕事をしましょう!ゴルフ・忘年会 etc...そういう余裕は無い筈です。社長自ら働いてください。
ここでチョット一口辛口を!!
7月28日付「シカゴトリビューン」の一面見出しに、「スキャンダルが大企業の信用を揺るがす」という記事がありました。同紙は、「世論調査を受けた地域住民の半数以上が、大企業の財務報告をほとんど、あるいは全く信用していない、そして3分の2は重役、社長たちの倫理が、この数十年で低下している。」と報じています。これは日本にも置き換える事が出来ますね。政治家にはじまり、雪印食品、日本ハム、東電、警察、弁護士、医者...日本の企業の倫理観はどこへいったのでしょう!!
 少し休憩....
=日本の将来を輝かしいものにするために古典を学べ
 企業として企業人として、今や社会性、(社会的倫理観)を求められております。日本全体が欲ボケの中、お金のことばかり評価されて、民族がもつ心の深さ、文化的な深さ、哲学的な思想の深さなどが忘れられているのが今の日本です。これでは世界の民族から尊敬される民族ではなくなってしまうであろうと思われます。
 今のままでは、私たちは、未開発国にお金の援助はするけれど心はかえって貧しい民族だと思われ、軽んじられていくでしょう。50年後の日本がいっそう心配です。原点に還る時です。
 ですから、どうか日本の古典、日本の歴史を大事にしていただきたい。ことに皆さんのお孫さん、お子さん方に素晴らしい日本の伝統、心の遺産を知ってもらい、学ばせていただきたい。・・・・・岡野弘彦(参考 日本人の心のことば) 心の流れ、魂の流れを知ることが、日本の将来を輝かしいものにしてくれるし、地球の人類を幸福にする原動力になる、と、確信するものであります。
 私共のHPで、田中仁美が監修している、古典に学ぶ四字熟語は、最近の日本語の乱れ、言葉の乱れ、企業の乱れ、企業人の乱れを慮り、古来からの日本人のすばらしい文化・哲学的思想の深さ、心の豊かさを呼び戻そうと日本の将来を輝かしくする一環として作成しており、皆様がそのページをひらいて参考にしていただければこの上ない喜びであります。
最後に、来年もさらなる前進を!いい年をお迎え下さい。
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