H17.2月更新 所長の部屋

寒い日が続いておりますがいかがお過ごしでしょうか。昔より商売の苦戦月として2月・8月があげられておりますがどのような販売計画を立てておられますか。一月には今年の経営計画を立て行動を起こしていると思いますが皆さんの企業(商店・会社)においての一丸とした勢い、いわゆる企業風土というものは確立されておりましょうか。

 当、事務所においてもそれぞれに公私にわたって目標を立てそれを明らかにし、達成を「約束」する「必達目標」を掲げております。今年の事務所の最大の目標は「予算達成」であり、そのためには「顧客拡大」しかありません。顧客なくして企業なしはわれら会計事務所とて同じ事なのです。今年の終わりには必達の心意気を紹介できるように頑張ります。

今月は企業風土を考えてみましょう。
企業風土を改善せよ
 企業風土とは

企業には目に見えないその企業特有の雰囲気や社員の気質のようなものがあります。これを企業風土といいます。企業風土には「よい企業風土」と「悪い企業風土」とが存在し、その会社を初めて訪問する人にも、何となく伝わってくるものです。

 企業風土には「染まる」「うつる」「慣れる」という特性があります。その中にいるメンバーはその風土に染まっているので自覚が薄く、その良さ加減も悪さ加減も感じにくいものです。仮に、誰かが、我が社の企業風土は良くないと認識したとしても、一朝一夕には企業風土の改善は困難です。社長を含めた全社員で改善に取り組むことが、重要です。

 風土改善は業績アップにつながる

 「電話の応対が悪い」「笑顔がない」「顧客との約束を守らない」「挨拶ができない」これだけ悪い印象がそろうと、得意先に悪影響を及ぼし、売上が伸びないどころか、いつ取引を打ち切られても不思議ではありません。業績の良い会社は、電話応対も完璧で、行動もきびきび、挨拶もしっかりでき、約束もきちんと守られているなど、よいだけの理由、支持される理由が必ずあります。

企業風土の改善は、経営改善であり、業績向上に直結します。そして企業風土改善のスタートは全社員の認識の一致と社長の決断がポイントです。全社員がわが社の企業風土が良くないと認識していても、社長のかけ声だけでは風土改善は進みません。社長が社長のやるべき仕事をきちんと行い、幹部の協力を引き出し、その上で全社員を巻き込んで改善を図っていく必要があります。
                  

ここで悪い企業風土の一例を紹介しましょう
電話応対が悪い。
挨拶ができていない。
整理整頓ができていない。
呼ばれてもはっきり返事をしない。
清掃がきれいにできていない。
仕事中の私語が多い。
社内のルールが守られていない。
お客様のクレームが多く、仕事の手直しが多い。
約束を守らない。
会社のモノを大事にしない。
愚痴が多い。
上司がいる時といない時とで態度が変わる。
公私混同がある。

これら企業風土の悪い例を作る人は実のところ人間の集団が作り出しています。悪い企業風土が蔓延している環境の中では、新入社員などは簡単に風土に染まっています。企業風土を改善するには、全社員が、現在のわが社の風土の良さ、悪さをありのまま認識することからスタートし、その構成員の意識」「行動」「人間関係の三つの項目を測定する必要があいます。
一度みなさんの
企業風土を再認識・測定してはいかがでしょうか
も ど る