H17.3月 更新  所長の部屋

三月弥生、桃の節句・ひな祭り・・・季節は春爛漫の様相を感じられる頃になりましたが当事務所では今、個人の確定申告でピークを迎えております。皆さんは個人の確定申告はお済でしょうか。申告期限ぎりぎりになりますと長崎税務署は非常に混雑しますのでお早目の提出をお勧めいたします。

                       

 例年、この時期私たちは税務署の確定申告無料相談の応援に行っておりますが昨年の税制改正の影響をもろに受け、税負担の増大や記帳の負担が大きく零細事業者の方々には非常に厳しい深刻な局面におかれているようです。中には私たちに向かって『なぜ消費税の免税点を1000万に引き下げたのか』『帳簿をつけきれない私たちは不利な簡易課税しか選ぶことは出来ない』等、多くの疑問・不満をあらわにされております。来年の確定申告は相当の混乱・混雑が予想されます。増税時代がひしひしと感じられるときが既にやってきているようです。今月は今年の確定申告の状況から気づき点をお話ししましょう。


今年の確定申告の気づき点

     所得税について
配偶者特別控除(38万)ができなくなりましたこの結果、昨年比おおよそ38千円納税額が増えてしまいました。申告者の中では税金はかからないと思った人がびっくり・がっかりしておられました。

     来年は老年者控除(50万)ができなくなります。このことは年金受給者を含み相当の税負担が生じます。5万円ほど増えるということです。今まで税金がかからなかった人が納税ということに予想されます。

さらに、定率減税が20%から10%に引き下げられ、限度額が25万から125千円に引き下げられます。その一年後、定率減税はなくなります。サラリーマンには年末調整の楽しみが減りました。

   来年からは自分の申告は自分でいたしましょう。国税局のHPを開いてみますと非常に簡単に申告が出来るようになっております。又、無料相談会場ではタッチパネルで素人でも、かなりの高齢者の方々でも署員の指導の下で簡単に、しかも間違いなく申告が出来ます。

     税理士に頼みますと(当事務所でも同じですが)費用がかかります。費用がかかる上に税金はやっぱり納めないといけません。無駄な費用は極力節約すべきです。無料相談会場で『消費税が面倒くさいので先生にお願いします』と相談を受けましたが『われわれに頼んでも税金がただになるわけないし、われわれに費用を払うよりは税金を納めた方が安くつきますよ』とお断りをしております。

                     
                      
当事務所では皆さんからお預かりした資料をもとに担当者が決算・申告書を作成いたします。その後、上司のチェックが入り確認を受け、私の承認が入ります。そして、パンチ入力を行い、さらに原稿と出力した申告書等をチェックしファインリングの後、皆さんに説明、押印をいただくことになります。その後、税務署に提出する準備をし、その際に添付書類に不備がないか最終チェックが入る、そして税務署へ提出に出向きます。このような手間ひま(7)を十分にかけ、間違いのない公正妥当な申告をすることになります。これだけの仕事量から事務所といたしましても無料にすることはどうしてもできないのです。私たちは納税者の皆さんに無駄な費用を負担させないよう極力自主申告を勧め、その為の指導も行っております。来年は増税の年、少なくとも費用の節約を考え事務所に頼らず自主申告をいたしましょう。

もどる