H17年4月更新分 所長の部屋 

 今年の冬は寒暖の差が激しく、三月も2週に亘って雪が降るという異常な季節を経験しましたが、やっと春らしく桜開花もあちこちと聴けるようになりました。
 桜の花を見ますと思い出すのがサクラスターオーという競走馬、この馬が秋の菊花賞を勝ったときのことです。絶叫するアナウンサーが、
     
菊の季節に桜が満開!菊の季節にサクラが満開!と、
なんと上手いことを云うんだろうと感心もし、又その馬も強かったこと、強かったこと。
 さて、気温も上がり、桜と共に海辺の草花も咲きそろう春。まさに春、みなさんの心は、そして気持ちはこの春のようにきらきらと輝いているのでしょうか。しっかりと年頭に揚げた計画は確実に遂行しているのでしょうか。
 今回は 
『 顧客を拡大せよ 』 ということについてお話ししましょう。
顧客を拡大せよ

 顧客なくして企業なし

顧客なくして企業なし』とよく言われます。高度成長期には、多くの企業では「生産性の向上」に努力すれば、モノが売れ、ある程度の売上が確保できました。しかし、デフレ不況、モノあまり時代になり、消費者の態度も変わりました。
 「良いモノでも必ず売れるとは言えない」
 「安ければ買う、というわけでもない」
 「気に入らなければいくら値引きしても絶対に買わない」、

 反対に 「自分にとって本当に価値のあるものであればいくら高くても購入する」
といった傾向が見られます。経営環境が厳しくなればなるほど、業績の良い会社と悪い会社の差がでてきます。業種、規模、社歴等に関係なく好不調に分かれ、しかもその格差はどんどん大きくなりつつあります。不調な企業の経営者が、手を抜き、怠けているというわけではありませんが、企業の業績は、最終的には財務数値として表れています。企業の利益の源泉は売上げであり、売上げの源泉は『
顧 客 』です。選ぶ権利は顧客にしかありません。顧客から選択されなければ、売上げは上がらず、利益も出ないという、当たり前の事実を再認識する必要があります。顧客の拡大とは、まさに企業の将来の開拓であり、未来を創造することを意味します。経営者が最前線に立って、全力を傾注していかなければならないのです。
            

    顧客を訪問せよ

企業は社会に対して有用な価値を提供していかなければ、その存在は受け入れられません。すなわち顧客の満足度を高め続けることが存続条件の一つです。顧客満足の向上には全社で取り組むことが必要ですが、社長自身が、その『仕組み作り』に積極に関与すべきです。穴熊社長にならないように注意×××社長室に閉じこもり、内部管理ばかりを行っていては、道を誤ります。すべての解答は現場に詰まっており、その最たる源泉が顧客です。したがって、トップは必ず顧客訪問をしなければなりません。そういうと、トップセールスを行えといっているように受け取られるかもしれませんが、セールスが目的ではないのです。人間には「自分にないものは見えない」という法則があるようです。トップでなければ気づかないことがあるのです。社長による顧客訪問の目的は顧客のシーズやニーズを直接感得する事にあります

                  

   
 お客様をセールスマンに

「満足したお客様は、良いセールスマンになる」の言葉通り、満足した顧客は、企業や商品のPRをしてくれます。これは誠心誠意仕事に取り組んだ結果です。その正反対に「不満を持ったお客様はマイナスのセールスマン」になります。企業の姿勢、考え方、社員の行動などはすべてお客様にチェックされています。業種や規模の大小に関係なく、常にお客様のために何ができるかを最優先で考える姿勢があるかどうかが決め手になります。

 当事務所の場合でも今年度は特に 顧客拡大 に力を入れております。経営者みなさんのご意見をお伺い致しますと、企業の関心は『税金』から『経営』に移ってきています。経営者はどうしたら売上げが向上するのか、どうしたら資金が回転していくのかを絶えず考えています。私達はそのような要望に耳を傾け、これに応えていく必要があります。そのためには社員教育が重要であり、さらにスタッフには法律知識等に裏付けられた高い専門性が要求され、しっかりと吸収し、それぞれの関与先の経理担当者への指導においてもそれらをベースにしていかなければなりません。また、法令遵守の姿勢なくして顧問先からの信頼を得ることは出来ないという観点から、厳しいチェックを実行しております。この3ヶ月の間に顧客拡大は4件ほど、さらに見込み客が数件上がっているようです。他の事務所にはない、きめ細かなサービスと満足度を高め、公正妥当なしかも確実性のある経営助言に加え差別化を図っていく所存でおります。年頭にお約束しました経営計画の完全性を求め努力しておりますのでみなさんも一緒になって頑張っていきましょう。
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