17.5月更新 所長の部屋 

目にもやさしい新緑の季節になりました。みなさんいかがお過ごしでしょうか。

昨年、今年とやたら自然災害の多い地球、その中でも地震の後遺症が心配でなりません。経営は順調ですか。地震には揺れても、経営者自身は自信をもってドッシリとかまえていきましょう。

 さて、今月は若者の現代学生百人一首を紹介しましょう。今回で十八回を迎えた「現代学生百人一首」では小学生から大学生までの人生経験が長いわけでも、広いわけでもない方々からの応募で、作品は63,300首。若者たちが選んだ歌の題材は実にさまざまです。日常生活の身近な出来事や社会の動きを敏感に捉え、自分なりに咀嚼して歌に詠んでくれています。それだけに若い世代のものの見方、心の内を垣間見ることができるようです。

次に掲げる十五首は、入選百首の中でも特に秀れた作品としてえらばれたものである。

如何でしたか。感動を自分自身の言葉で素直に三十一文字の世界に凝縮して欲しいという主催者側の願いに違わず、豊かな感性と表現で歌い上げた作品の山々。大人にはとても想像がつかないようなユニークな発想で作り上げたものなどこれらの歌には今を生きる若者たちの青春の息づかいや価値観が、敏感に映し出されていると思いませんか。一見クールなまでにわれ関せずという姿勢の中にも、今の社会、人間関係に“優しさ”“思いやり”を求める若者たちの姿が浮き彫りにされたような爽やかさを感じるのは私だけではないと思います。これら応募作品には、たくさんの若者の想いとともに、それを支える先生方の温かい声も感じられずにはいられません。是非今後とも続けて欲しいし、若者たちには“うたを詠む”ことはまさしく“自分を表現する”ことということを実感した頂きたいものです。

 爽やかな季節の中で凛とした若者のたちの歌を紹介しました。