H17.12月 更新 所長の部屋 
一年が長く、長〜く感じた小学生の時から・・・40を越え、50を越え、歳を重ねる毎になんとこの一年の速さよ。齢58歳の私は後2年で定年を迎えます。ホームページの「私の部屋」も今回39回目。少々、見る側も私も飽きが来る頃、“継続は力なり”とは言うけれど・・・。なかなか歳には勝てません。気力・体力・知力の衰えはそろそろ交代の時期でしょうか???

 このホームページも回を重ねる毎に見て頂ける仲間が増え、毎月200人を超える方が開いて見て頂いております。当事務所のHP担当者は時間の合間を見ながら、それぞれのテーマを考え、それはもう相当の時間と労力を駆使し、どう作れば分かり易く,見やすく、親しまれるかを毎月の課題として皆様のご要望に応えるべく頑張ってくれております。

それを思うとき、「もう少し、やってみるか!」って。・・・

さて、今回は天下りの実態をお話ししましょう。
“天下り”を「考える」

 「国民生活金融公庫理事・・4年、1459万円、国際協力銀行副総裁・・6年、3044万4千円、日本政策投資銀行副総裁・・6年1ヶ月、2822万3千円」・・・これは、平成16年度中に特殊法人から支給された役員への退職金とその在職期間だ。

 これらは現在、統廃合などの議論が行われている政府系金融機関だ。そこで、僅か数年で何千万円の退職金・・・。ここまでいうとお分かりになるだろうが、この退職金を受け取ったのは、省庁の元幹部の人。つまり、“天下り”で支払われた金ということだ。

 こんな人たちに金を支払った政府系金融機関は国民の“血税”で支えられているが、そんなことも気にせずにいくつもの特殊法人役員などを務め、そのつど巨額な退職金をもらう“渡り鳥”もいまだに健在。国民の怒りは頂点に達している。これまで無関心といわれてきた税の使われ方にも、国民の眼は向き始めている。

 昨年、30年間使われていた「税を知る週間」を「税を考える週間」に名称変更したのも、そのような背景があった。

 当時の国税長官だった大武健一郎氏は「これからは税を能動的に考えてもらいたい」と名称変更の理由を熱く語っていた。その際に、小学生などの作文を例に「やはり関心があるのは税金の使われ方」と話していた。

・・・・そして、「考える週間」を始めた当時のトップとナンバー2は現在、政府系金融機関のひとつである商工中金と、道路公団の民営化によって誕生した東日本道路に居座っている。 

                        (税のしるべより)

如何です。皆さんの血税がこの様に使われているのですよ。来年はさらに増税の時を迎えます。国民の皆さんが関心と監視の目をしっかりと養い、この時期だからこそ考えていかねばならないと思います。我々中小企業ではこんなに苦労しているというのに、もし、我々があのような多額の退職金を支払ったとしますと、過大退職金として否認されるのですよ。特殊法人にはそのようなことはありません。払いっぱなしでいいのです。幸か不幸か中小企業ではそのような多額の退職金を支払うことができませんけどね。国ばかりではありません、地方に目を向けると長崎市では“長崎歴史文化博物館”??とやらを54億円も使って建造し、その運営は東京のN事業者に委託、その委託料と県・市からの天下りの関係はどうなっているのでしょうねぇ。ハコモノ行政は相変わらずです。特殊法人をしっかり監視しましょう。
今年も大変お世話になりました。来年はいい年に致しましょう。
自らの手で。