18年11月更新 所長の部屋  

雨の少ない10月も終わり、朝の空気も初冬の気配が感じられる11月になりましたが如何お過ごしでしょうか。
書店や文具店を覗いてみますと様々な来年のカレンダーがところ狭し と 陳列されているのを見、「あぁ、今年も後、二ヶ月か」と一年の速さに驚くばかり、 そういう当事務所も今日から事務所カレンダーの配布・・・・いよいよ今年の総決算に向けての始まりです。

巷では現在の景気回復は、戦後最長であるいざなぎ景気(昭和40 年10月〜昭和46年12月の57ヶ月)を越えることが確実になったと言います。
 日銀短観でも景況感は二期連続改善され、景気は底堅い動きを続けているとも言われていますが、このような中で気になるのは中小企業です。中小企業の景況が全く改善されず、むしろ僅かではあるが悪化しているように思えてなりません。特に地方の末端である長崎の景況は製造業・非製造業ともマイナス成長、さらにはマイナス幅が拡大しているように見受けられます。国民の間でも「景気の回復を実感できない」という声が強く、我々中小企業を取り巻く環境はさらに劣悪さを覚えます。
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当事務所の関与先においても、倒産・破産・廃業・後継者不足・業況不振のため顧問料の支払いが滞り、止む無く税務相談所や青色申告会を紹介せざるを得なくなった方等々、ふた桁のお客様が減少致しました。 さらに、一番残念なことは事務所の対応に何らかの不満があり去っていかれたお客様もあり、事務所のあり方を反省すべき部分も現れ、「顧客の立場になり、希望と繁栄に貢献する」という、事務所の所訓にほころびが見えた瞬間でもありました。総数で27件、月々の顧問料60万円超の減収、年間の収入に引き直すと1000万円弱の減少になります。経営を指導する立場の事務所でさえ、この様な状況ですから厳しい環境の中の零細業・中小企業は並大抵の苦労話ではないようです。

安倍政権に変わっても格差社会、勝ち組・負け組の流れはさらに激化するのではないかとも危惧されています。そういう中で生き残るには、どのような環境の中にいても自分の信念のおもむくままに強いリーダーシップを発揮し、必ず儲かってみせるぐらいの不退転の心意気を持ち、前進していかねば解決できない、そして誰も助けてくれないということを経営者は知るべきではないでしょうか。事務所もその心意気だけは失わないつもりです。 

ある人から教えて頂いた「生涯の旅路」という詩があります。
今日はこれをご紹介しましょう。


生 涯 の 旅 路


  私は私の一生の旅路において 
        今日というこの道を再び通ることはない

  二度と通らぬ今日という道
        どうしてうかうか通ってなろう  
  笑って通ろう 歌って過ごそう 
        二度と通らぬ今日というこの道


  嘲笑されて―――― そこで反省するのだよ

叱られて ―――― そこで賢くなるのだよ

叩かれて ―――― そこで強くなるのだよ

一輪の花でさえ 風雨をしのいでこそ 
        美しく咲いて 薫るのだ

  侮辱されても 笑ってうけ流せ
        けたおされても 歯をくいしばって忍べ

  苦しいだろう くやしいだろう 
しかし君
  この道は尊いと言われた人達が 必ず一度通った道なのだ

                   (飛耳長目より)

どうでしょう!人の人生には必ず山もあり谷もあり、楽しい時も苦しい時もあります。大事なことは、逆境にある時に、それをどのように克服できるかだと思います。
 私の人生にも多くの試練がありました、又、これからも幾多の試練が待ち受けているかもしれません。誰にもこのような試練の時があると思いますが、お互い将来に夢を持ち、力強く乗り切っていこうではありませんか。

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