19年3月更新 所長の部屋 |
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最初の講演は、もう20数年前のこと、私が税理士事務所を開業した頃の―――事務所をどのように育てていこうか、基本方針・雇用関係・顧客拡大・将来の展望等々を考え又、悩んでいる時期でありました。 今回の講演では春愁―――春愁は決して深刻な悩みを指すものではなく、何となく、そこはかとない陰がまつわりついている状態、春のはなやかさを背景に憂い沈む様子、その様がなかなかの人生を描いているようです。 “春愁や 老医に患者の 無き日あり”・・・播水 憂君看よ、双眼の色 語らざれば憂い無きに似たり 憂い・・・・がないのではありません 悲しみ・・・がないのでもありません 語らないだけなのです 語れないほど深い憂い・・・だからです 人にいくら説明したって まったくわかってもらえないから 語ることをやめて じっとこらえているのです 文字にも ことばにも 到底あらわせない 深い憂い――――を 重い悲しみ―――を 心の底深く ずっしり沈めて じっと黙っているから 眼が澄んでくるのです 澄んだ眼の底にある 深い憂いのわかる人間になろう 重い悲しみの見える眼を持とう 君看よ 双眼の色 語らざれば憂い無きに似たり
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