200806      所長の部屋



梅雨の時期を迎えます。
陰暦
6月水無月は水の月とも言われ(無=の、と訳します・・神無月も同じ、神の月という。)田植えの季節到来というところでしょうか。
皆さんお変わりありませんか。


世界では大変な自然災害・天災が、ミャンマーのサイクロン、中国四川省のマグニチュード8.0の大地震と立て続きに起こりました。
 自然環境を問われるこの時期に私たちは真剣に取り組む使命を帯びたようです。
被害甚大、しかも貧しい地域になぜに神様はこのような苦しみをお与えになるのでしょう。

 ミャンマーでは軍事政権の腐敗、スー・チー女史の自宅軟禁、民主化の後退、お粗末な選挙制度に対して、中国ではチベットの人権無視、軍事力の肥大化、オリンピックの聖火隊の喧騒、食品毒物混入、貧富の格差等々に対する神様からの警鐘・・鉄槌が下されたのでしょうか。

今回は私たちが出来る善意の寄付による支援を取り上げてみましょう。

 

一般に日本人は寄付をするという行為に馴染みが薄い民族のようでもあります。
不器用というのか、不得手というのか、他人の目を気にして売名行為をしているのではないかとも気になるようです。もっと素直に自分の行為を前面に出していいように思います。
 私はロータリーに入会していますが、このサークルでも寄付ひとつに対して臆する人を見かけます。社会人として冠たる職業に就き、地域社会に貢献すると共に世界の国々、世界の人々に対してそれなりの貢献をしていくことがロータリアンと思うのですが、実体は自己中心的な心狭い人がいるようです。
 ロータリー財団への寄付・東南アジアの留学生支援寄付にしても躊躇する方の多いこと・・・残念なことです。



そういう中で、俳優の杉 良太郎さんは南米や東南アジアの貧しい国々に対して、もう37年有余も私財30億円超の支援を続けているというニュースを耳にしました。
 また、歌手たちがチャリティーコンサートを開く、若い人たちがボランテイアに積極的に取り組む、長崎でも個人の方で私財を擲ってカンボジアにいくつもの学校を建てている、西彼ではアンデスの風という団体がペルーの子供たちに文房具を背に担いで険しい山々を越え持参している、またある団体はアフリカに学校を建てている、これらの姿を拝見しますと
まだまだ日本も捨てたものではない



日本や世界でいろんな団体が皆さん方の温かい支援を待っています。
今回のミャンマー、中国四川省の甚大な被害。私たちが忘れていけないのはあの淡路、阪神大地震の時の各国の支援です。
今、日本赤十字社、ユニセフは皆さん方の心温かい支援を待っているのです。 

 

今回も一番の被害を被ったのは子供たちです。
 ユニセフでは従来から、ユニセフ・マンスリーサポート・プログラム制度があり、「忘れられた国々」の「忘れられた子供たち」へのサポートを月々
3,000円で紛争や貧困に苦しむ子供たちを支援システムが実施されています。
 また、チャイルド・スポンサーシップによる支援策として、月々
4,500円での継続的支援で支援地域に住む子供を“チャイルド”と称し、それぞれに紹介し、
11の関係を育み、励ましを受けていく存在でチャイルドの成長を実感できる里親的なシステムも構築されています。
 これらのシステムに賛同し、多くの善意ある人々が協力していく中で、そういうことに何の協力も、賛同もしない人たちから、「そういう寄付が実際どのような使われ方をしているかわからない。」なんて心無い誹謗中傷を聞くこともあります。
 なんと情けないことでしょう。そのようなことは
ユニセフや慈善団体に安心して任せておけばいいのです
私たちはただただ提供できる心ばかりの善意を表明しているのですから。

 

今回の自然災害・天災を踏まえて日本人として何をなすべきか、どういう支援が出来るかを真剣に考える時がきているのではないでしょうか。
特に、私たち経営者は、消費者、生産者は勿論のこと、地域社会や日本国があってこそ成り立っているのですから、まずは私たち経営者が範を示し、貧しい国々、災害・紛争に巻き込まれている子供たちを知ること、そして、そこに何が出来るかを検討し、実行することではないでしょうか。

 

正しく見る

正しく思う

正しく語る

正しく仕事をする

正しく生活する

正しく精進する

正しく念ずる

正しく定に入る

 

こういう人生を送りたいですね。・・・まだまだ勉強が必要です。


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