所長の部屋 平成20年 7月 |
さて、私の愛読書の一つでもある文藝春秋の七月号に『皇后美智子さまの告白』という末盛千枝子さん(すえもりブックス代表・JBBY副会長)の特別寄稿が掲載されています。これは皆さんに是非読んでほしいと思いますがこの一端をご紹介するとともに皇后さまの御歌をも併せて紹介してみたいと思います。 |
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皇后陛下は超一流の歌人ですね。御歌の品格と滲み出るお優しさ、格調の高い大きい広がりの知性に圧倒される思いがいたします。大自然やその中で生きるそれぞれにお与えになる大きな愛と魂の響きを感じます。母なる大地のような美智子皇后さまを私は誰よりも一番に尊敬し、これからも皇后さまの御歌を鑑賞させていただこうと思っています。 |
平成5年9月、天皇ご一家のパッシング記事がある雑誌に掲載され、お声を失われたことがありました。その時、『でんでんむしの悲しみ』の話をされています。・・・ |
「でんでん虫は、ある日突然、自分の背中の殻に、悲しみが一杯つまっていることに気付き、友達を訪ね、もう生きていけないのではないか、と自分の背負っている不幸を話します。 |
皇后さまは、声を失うというほどのストレスでさえ、そのような、誰もがそれぞれ背負っていくべき悲しみとして受け入れ、乗り越えようとしておられるのです。感動です。圧倒されます。暖かいものに触れたような喜びを感じます。 |
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