所長の部屋 21年2月更新


 去る、
1月20日、米国ではバラク・オバマ氏が第44代大統領に就任した。米史上初の黒人大統領として、未曾有の経済危機やイラク、アフガニスタンでの戦争などを抱える嵐の中で、米国の舵取りを担う。
世界の混迷に導いた
8年間のブッシュ時代は名実ともに終わり、米国は新たな指導者の下で「変革」を目指す。傷ついた大国の威信回復が最大の課題であり、どのような「チェンジ」を見せてくれるのか見守ろうではありませんか。

今月はオバマ米国大統領に暖かいエールを贈ることにしましょう。
 私の大好きな高橋佳子さんの詩を・・・。




        ” 遥 か な る 歌 ”
 
 遥かなる夢を描こう。
 切なる希望を抱いてみよう。


 たとえそれが どんなに遠くても 
 どんなに儚くても
未来はそこから生まれてくる。

 
離れているほど 難しいほど
 それは気高く純粋に私たちを導くだろう。

 何を守り 何を手放すべきか。 
 どこに進みどこから退くべきか。

 澄みきった智慧を 私たちに与えるだろう。



節 分 会  

節 分 草

 ただ存在するという事実に 驚くべきではないか。
 
そこには 誰にも成り替われない唯一の必然が隠れ
 ているのだから。

 ただ生きているという事実を 讃えるべきではないか。
 そこには 決して過去から導けない
 新しい未来が息づいているのだから。


 生命とはもとより思量を超えた現象である。
 
外なるものを凌駕して 内なるものが顕現する 
 秘められた力の奔流である。



 苦しくなったら 遠くながれてゆく川面を 
 じっくり眺めてみよう。


 心を決するときは 光を満たす朝日を 
 ゆっくり呼吸してみよう。

 大切な何かを失ったら 夜空に輝く月星と 
 静かに語り合ってみよう。


 胸の奥に きっと声が響いてくる。
 心の底に 必ず答えが現れてくる。

 
人はみな大いなる存在に見守られ 
 大いなる自然と歩んでいる。




花 桃

 世界は すべてを超えて 広がってゆく。
 
だから私も ひとすじの道をどこまでも 歩いてゆこう。

 世界は すべてを包んで つながっている。
 だから私も 訪れる出会いをいつまでも 信じてゆこう。

 私が戻り 私が始める原点が ここにある。


 
 厳しい暑さと 厳しい冷え込みを
ともに
 経験した樹々ほど 深紅に輝くという。


 幾度とない 試練の日々に 
堪えて応えた人生ほど
 芯から成熟してゆく。


 成熟とは 調和を保ちながら 
 深さと広さと豊かさを
結晶させてゆくことである。

 少しずつ 長い時間をかけて

 限りないものの表出を導いてゆくことである。






福 寿 草

 
人生の輝きは ただ一度でも 無限のものである。
 わずか一瞬でも 永遠のものである。

 なぜなら 無常にさらされ試練と孤独を襲う 
 ままならぬ現実の中で


 それでも人は変わらぬものを求め
高みをめざして 
 自らを輝かせるからである。


 




 忘れないでほしい。

 人はいつでも遥かなる道を歩いている。

 人は誰でも遙かなる歌をうたっている。



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