200907月号

所長の部屋






 暑い夏がやってきました。暑中お見舞い申し上げます。如何お過ごしのことでしょう。政治の泥沼化・総選挙一色で中小企業は泣いています。一日も早く零細・中小企業の対策をお願いしたいものです。

 さて、6月に嬉しいニュースが飛び込んできました。アメリカテキサス州フォート・ワースで開催された第13回ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクールで盲目の天才ピアニスト辻井伸行さんが見事優勝されました。これを評したみなさんのコメントは次の通りです。











ヴァン・クライバーン氏

「奇跡としか言いようがない。かれの演奏は
神聖な癒しの力を持っている。まさに神の御業だ。」

 

リチャード・ダイアー氏(審査員の一人)

「滅多にないことだが、私は採点用のノートを閉じて、自分自身を演奏に委ねた。彼の演奏がそうさせたのだ。私は自分が耳にしているものを何者にも邪魔されたくなかった。」 

 

ジェイムズ・コンコロ氏(指揮者)

「彼がずば抜けた音楽的才能に恵まれた、素晴らしいピアニストであることは明らかだ。彼は
自らの才能に完全にふさわしい成功を収めるだろう。」 

 

クリス・シュル氏(米ジャーナリスト)
   
エネルギッシュなフィナーレでは、ピアノが完璧なサウンドでそびえ立った。辻井とタカーチ四重奏団は、次のことを私達に伝えてくれた。音楽とは、耳を傾け、心で感じるものである。」



優勝のニュースが世界を、日本を駆け巡っていたその時に、日本では近々、開く予定であった辻井伸行コンサートはそれまでに500枚以上も売れ残っていたチケットが瞬く間に完売、又、CDショップ・DVDショップではほとんど売れていないかった辻井さんのCD・DVDがその後は順調な売れ行きオリコン第2位とのこと・・・外国が認めるとすぐに飛び付く・・・これが日本人。日本人らしい日本人。

05年、国際ショパンコンクールでは一次会選考・二次会選考をクリアーし、最終選考12人の中に選ばれず「ポーランド批評家賞」に甘んじ苦い経験を積み、切磋琢磨努力に努力を重ね続けた辻井さん、そして温かく見守った両親や指導者にも心から拍手を送りたいものです。
 今回の優勝の感想で彼の父はこう言いました。「まだまだ・・盲目の・・と言われているようではダメですね。」「・・・・・。」なにをか言わんや・・・ですね。

      
 それにしても日本人。

NHK大河ドラマ『天地人』で一躍脚光を浴びた与六の子役・・加藤清史郎君。原作に無いところでまたまた再デビューか?視聴率確保のためか維持のためか・・回想シーンの多いこと多いこと。そして、トヨタ自動車のコマーシャルに抜擢・・何でもありですね。ちょっと大きく育てていこうという大人の世界はもう無いのでしょうか。儲けるためには今が旬(チャンス)・・・これも日本人。

久しぶりに大物新人男性ゴルファー石川 遼君(17)・・・今、最も注目されるゴルファーで、世界を目指すことのできる大型新人・・・もう少しのびのびと育っていって欲しいものです。これに飛び付く日本人、今が旬???・・・これも日本人。

   

あの「五体不満足」の乙武洋匡さんのその後のご活躍をご存じですか? 

「典子は今・・・」の白井のり子さんのその後のご活躍はご存じですか?

“泣いたからといって腕は生えてこない!”母はそう言いました。

足を使うこと  それは・・・ 

だれに教わったわけではなく  ただ・・生きるために覚えたんです。

「今を大切に生きる」ほんとうの優しさ、それが私のテーマです。・・・と、白井さん。

白井さんは元気に福祉・環境問題をテーマに講演活動をされております。

人の噂も75日とは言うものの・・・忘れることも簡単な日本人。・・・これも日本人。

いやぁ〜それでも日本人って最高です!

辻井さん頑張って!乙武さん頑張って!白井さん頑張って!