第 一 回  

H 14. 9/3

みなさん、私の部屋へようこそ!!

さて、私の部屋では、(1)税理士業界のお話(2)税務調査事例(3)計数からみたワンポイント経営(4)趣味のお話(5)その他気づき点などインプットしていきます。今日は私の事務所の特長をお話しします。
どうか、そのまま〜 そのまま〜。

 私の事務所は、税の専門家集団であり、すべての税目にエキスパートでなけれはならない事を使命と致しております。銀行の方々や関与顧問先から、『経営コンサルタント業務はやらないんですか。』とよく尋ねられますが、私は『やりません!否、やらないのではなく出来ないのです』と答えております。

 本来、経営コンサルタント業務は、その対象事業者の所へ、3ヶ月、6ヶ月、一年と長期に渡りはまり込み、経営者の資質、経営理念、人事・労務管理、諸々規則、得意先、仕入先、一般経費、その他さまざまな経営要因を分析し、その事業の成功を達成させなければなりません。私の事務所ではこのようなひとつの企業に時間を費やす、能力も体力もありません。出来る事と云えば、過去のデーターから毎月の試算表から、今期の決算書から、計数的判断をもって同業者比較、前年比較、過去5年間のデーター分析から気づき点をお知らせする事くらいです。

 同業の税理士事務所では、これをコンサルタントと称し、又、中央から仕入れたビデオを一緒に見ながら意見交換をする。・・・これで経営の立て直し???売上が伸びる???・・・・そりゃあしないよりましでしょう。動機付けぐらいにはなるでしょう。いや、それ位は効果があって欲しいものです。
 コンサルタント業務とは、前述したように、成功が必須条件です。

 このような話しがありました。
 米穀業の売上が低迷し、“どのようにすれば売上が伸びるか”の相談です。先生は店舗設計をし、『これでは売上は伸びません!もっと店を明るく改装いたしましょう。』この改装費用が300万円。店主は悩みます。その300万円すら引き当てるすべがないのです。だからといって売上が伸びる保証もありません。これほどコンサルタント業務はむずかしいのです。
 私も、「どうすれば売上が伸びるでしょうか」とよく尋ねられますが、私は、「私はお宅の商品は売ったこともありません。おそらく、あなたは私よりもはるかに売ることに関してはプロです。シロウトの私には答えるすべはありません。」と・・・・・・・・私は売る自信がないのです。それよりも私がその商品を買ってやる、顧客の一人でも紹介してやる。これが精一杯の気持ちです。
 コンサルタント業務として先生が事業者を分析しています。『利益率は前年並みですが、一般管理費は増えていますね。もう少し経費の見直しをやりましょう!』と・・・・・・・・その実、税理士事務所の顧問料とコンサルタント料が一番突出したりして・・・・・笑い話にもなりません。

 今日はこれまでにします。私の部屋は毎月一日に更新します。次回は「税務調査事例 収入印紙について」を述べてみます。

 ではみなさん!! 今後ともよろしく!!